エレクトーンや電子ピアノの鍵盤はとてもデリケートです。

大切に扱わないと壊れてしまいます。
鍵盤に関することで特にお気をつけていただきたいこと(やめておいた方がいいこと)をまとめてみました。
(エレクトーンの足元のお手入れは当店ブログをご覧ください。)
①シールを貼ってしまう(代替案あり)
シールを貼ってしまうと・・・剥がすのが大変です!
「いや、当たり前でしょ!」とおっしゃる方も多いかと思いますが、
実際にやってみると本当に大変です。
通常のシールを貼った日に剥がすのであればそれなりに簡単かとは思いますが、普通は貼ったシールを剥がすのは早くて数ヶ月後になるかと思います。
また、1鍵盤だけならまだしも、貼る場合には数鍵盤貼ることになるかと思います。
シール貼ったところの鍵盤だけ日焼けしていなくて不自然な色になってしまうなども考えられます。
(中には剥がしやすい材質もありますので、貼ってしまっている場合にも試してみるといいかもしれません。スーッと剥がれた場合はラッキーです。)
(代替案はもう少し読み進めてください。)
②除光液を使ってシールや汚れを剥がそうとする
鍵盤に除光液を使ってはいけません!
(鍵盤に限らずエレクトーン・電子ピアノに使っていい部分はないと考えた方がいいです。)
なんで除光液を使ってはいけないのかというと、
鍵盤の表面が溶けてしまうからです!!!
使用感や問題があって当店で販売することが難しいエレクトーンで実際にやってみました。
除光液を!ぬりぬり。


ひゃー!
と、このような状態になってしまいます。
表面が変質していますのでいくら拭いても取れません。
質感も変わるし、見た目も良くないので除光液を使うのはやめておいた方がいいです。
(ここから代替案)
「じゃあどうやって剥がせばいいんだ!」
と、いうところなんですが、まずはゆっくり剥がしてみる。
その上で表面だけ残ってしまった場合に(これが厄介!)、
少し爪で取ってみる。
それでも難しければ、少し濡らしてみて改めて爪で取ってみる。
がいいかと思います。(鍵盤下にセンサーがあることが多いので、くれぐれも下に水が落ちないようにお気をつけください!)
過去に何度かやったことがありますが、
しっかりとくっ付いてしまったシールを剥がすのは本当に大変です!!
最初から鍵盤には貼らないことがベストです。
「でも子供が覚えるのに必要なんです!」
との声も聞こえて来そうなのでここで代替案を。
どうしてもシールを貼りたい場合は
マスキングテープを使ってみましょう!
マスキングテープ。

車やプラモデルの塗装する時によく使われるものですが、
粘着力がそれほどなくて綺麗に剥がせます。
当店でもギターを磨く時によく使います。
実際に鍵盤に貼ってみました。


1週間ほど置いてみましたが、問題はなし。
簡単に剥がせました。軽く拭くと綺麗になりました。

この上に「ドレミ」と書かれているような貼りたいシールを貼ったり、
今回やってみたようにマスキングテープ自体に書いても良いかと思います。
ただ、日焼けや鍵盤の材質によっては、くっ付いてしまう可能性もありますので、
あくまでもどうしてもシールを使用したい方が使うものと思ってください。
(売るときにも価値が落ちてしまう事が多いですから。)
エレクトーン・電子ピアノの買取のご相談もお気軽に♪
③鍵盤に硬いものをぶつけない!
これも「当たり前やないかい!」と言われそうですが、
割れてしまっているものは結構よく見かけます。
↓エレクトーンの鍵盤↓

↓割れやすいのが前面のこの部分↓

↓裏を向けると分かりますが、この薄さです。↓

そうなんです。
こんなに薄いので軽くコツンと当たっただけでも割れてしまうことがあるんです!
ですので、当たり前ですが「硬いものはぶつけないように」とお気をつけください。
電子ピアノはエレクトーンとは違い、前面の部分は太いことが多いです。
「じゃあ大丈夫ね」
ちょっと待った!!!
電子ピアノの鍵盤は根本が細い事が多いです。
↓意外に細い電子ピアノの鍵盤の根本↓

正面から力が加わってしまうと根本が割れてしまい鍵盤が下がったまま戻らなくなってしまいます。
そのため電子ピアノをお持ちの場合も硬いものはぶつけないようにお気をつけください。
④鍵盤をアルコールで拭く
鍵盤をアルコールで拭くと鍵盤の表面の質感が変化してしまう事があります。
ヤマハのホームページに詳しく掲載されていますのでご覧下さい。
https://yamaha.custhelp.com/app/answers/detail/a_id/1460
「こんなコロナウイルス流行で大変な時期にどうすればいいのか!」
と思ってしまいますが、一番いいのは演奏前の手洗いうがい・演奏後の手洗いうがいです。
プラスで鍵盤を専用のクリーニングクロスで乾拭きするとなおいいです。
以上、鍵盤でお気をつけていただきたい事でした!
「大切に使うほど愛情は増す」と信じておりますので、
お持ちの楽器やこれから購入する楽器は大切に扱ってみてください!
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