あまり知られておりませんが、
電子ピアノは新品の時、分解した状態で箱詰めされていることがほとんどです。
それを運送会社の方などが組み立てたりして、店頭に並んだり、お客様宅に設置されたりします。
組み立てができるということは当然分解もできる訳です。
※一部ハイブリットピアノや卓上ピアノは除きます。
(分解した状態のYAMAHA Clavinova(クラビノーバ) CLP-575)
分解・組み立てができる電子ピアノやエレクトーンは、
取扱説明書の後ろの方にその方法が載っている事が多いです。
プラスのドライバーがあればできるものばかりなので、それを見れば簡単です。
ですので、
「引っ越しで遠方に送るのに送料が高額になってしまうから、分解して自家用車で運んでしまおう!」
「私、綺麗好きだからたまには綺麗に掃除をしたいわ。」
と、おっしゃる方はご自身で分解して運んでみたり、お掃除されても良いかもしれません。
※取扱説明書に記載されているもの以外のモデルはしないように!
※取扱説明書の注意事項をよく読んで怪我などしないようにお気をつけて!
※この記事を読んで挑戦した方がいらっしゃっとしても責任は取れませんのでご了承ください。
※腰!腰には特に気をつけてください!
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(分解は逆の手順で!)
まずは土台となるスタンド部分から組み立てていきます。
ペダルユニットを裏からネジ留めするタイプが多いです。
ペダルユニットを裏向けて、
側板を当ててネジ留め。
反対側も同じように。
この状態から手前に起こします。
起こす際に、ペダルと側板の接地箇所にあまり力が加わらないようにしましょう。
鍵盤を支えるという点では頼もしいのですが、その他の方向の力にはとても弱いです。
(過去に湿気で弱っていた電子ピアノを1台ダメにしてしまった苦い経験があります。)
次は裏板を取り付けます。
反対側を他の人に持ってもらって上のネジを取り付けます。
反対側の上のネジも。
この状態まで持って行ってから下のネジを取り付けていきます。
(下のネジから取り付けると下のネジにおかしな方向の力がかかってしまい、ネジ穴が広がってしまうことがありますので必ず上のネジから。)
下のネジは先が尖っているタイプなので、
穴をよく見てから回すようにして下さい。
(ここも穴をよく見ずにネジを入れてしまうとネジ穴が広がって、最悪ネジが入らなくなってしまいます。)
下のネジの取り付けができたらスタンド部分は完成!
少し隙間が気になる方もいらっしゃるかもしれませんが、
電子ピアノはこれくらいが普通です。
逆にこの隙間がないと鍵盤部分を乗せる事が非常に難しくなります。
いよいよメインの鍵盤部分!
一番重量があって大切な部分なのでお気をつけて。
下側を覗いてみるとヘッドホン端子のパーツや高級モデルだとスピーカーが付いていたりしますので、
鍵盤部分は上からではなく必ず前から奥に。
奥まで差し込んでスタンドに置けたら左右の位置を合わせます。
この時に鍵盤部分に差し込むネジの位置をしっかりと確認すると正確な位置が分かります。
(鍵盤部分を下から見上げるような形です。)
ネジ穴全てがあったらいよいよネジ留め。
ようやく見慣れた形になりました。
そして、もっとも注意すべきペダルコードの接続です。
(移動した後の不具合問い合わせNo,1です。)
ペダルの動作をさせるために必ず必要なこのコードの接続ですが、
かなりデリケートな作りになっております。
か細いピン達が並んでおりますが、
これらがとっても曲がりやすい!!!
向きがありますので、本体の差し込み口の形をよーく見てゆっくり差し込んで下さい。
それをしっかりと奥まで入れます。
しっかりと奥までさされば一安心。
あとはヘッドホンハンバーを取り付けます。
ネジ2本で留めるだけなのでこれは簡単です。
最後に位置を決めたらペダル下のアジャスターを回して下げて完成です!!
(結構折れやすいので、移動の際はアジャスターをあげるようにして下さい。)
実際にやってみると、組み立てる前より愛着が湧いてくる不思議。
今回は電子ピアノの組み立てでした!!
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↓今回組み立てた電子ピアノはこちら↓