ヤマハの電子ピアノを選ぶ際に必ずと言っていいほど気になる点、
「クラビノーバとアリウスって何が違うの???」
↑たまたま同じ2017年製造の個体、
YAMAHA CLP-645(クラビノーバ 白の隣)とYAMAHA YDP-163(アリウス 白い手前の)です。
(クラビノーバのランクによる違いはこちらの過去ブログ
アリウスのランクによる違いはこちらの過去ブログをご覧ください。)
クラビノーバのアリウスの違いはと言うと・・・
アリウスよりもクラビノーバの方が値段が高くて高性能!
はい、終わりです。
・・・と、ここで終わらないのが中古楽器ラパン!
具体的な違いを見てどちらのシリーズが用途に合っているのかの参考にしていただければと思います。
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クラビノーバとアリウス。
まず、鍵盤が違います。
↑見て分かる通り鍵盤の長さや基本的な構造などは同じですが、中身が違います。
クラビノーバにはエスケープメントという機能がついていますが、アリウスには付いていません。
(※エスケープメントとはゆっくりと鍵盤を押した時に「カクッ」となる機能です。)
また、クラビノーバはほとんどのモデルが木製鍵盤です。
木製鍵盤にこのエスケープメント機能がついていることにより、グランドピアノを弾いている時のようなタッチ感が得られるわけです。
長〜くピアノを続けていくことをお考えの場合は、当然クラビノーバの鍵盤の方がオススメです。
ピアノ教室の先生も「クラビノーバにして」とアドバイスをされるところが多いみたいです。
とはいっても最近のアリウスに搭載されている鍵盤は、昔のクラビノーバ(2世代前)に採用されているGH3鍵盤です。
しかも!昔のクラビノーバはエスケープメント機能も付いておりませんでした。
(※高いの方のアリウスの場合です。)
2世代前のクラビノーバと同じ鍵盤であるのならば、
とりあえず初めてみる場合や様子を見てみたい場合にはアリウスでも良いかと。
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クラビノーバとアリウスは音が違います!!!
音源が違うのとアンプ出力・スピーカーが異なるため、横に並べて弾いた時に結構な音の差が感じられます。
もちろんクラビノーバの方が安定感のあるしっかりとした音でした。
ですが、アリウスはアリウスで高音の効いた音がでます。
この点に関しましてもクラビノーバの方が良いけれども、アリウスでも十分ですよな印象です。
音色数につきましては倍以上の差がありますが、
ピアノの練習用としてはそこまで気にしなくていいかと思います。
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最後にサイズ!!!
写真で見てみるとそこまでサイズ感に違いがあるようには見えませんが、
幅で10cmほどの違いがあります。
高さは7.8cmほどの違いが。
(YDPの天板から見た隣のCLP)
そんな数cmの違いがどうした?と思われるかもしれませんが、
この数cmの差がお部屋に置いた時に大きな差を生み出します。
そうです!圧迫感です!!!
クラビノーバはかなり大きいです。
お店などで見ると天井が高いなどの理由でそこそこ小さく見えますが、
いざお部屋に設置してみると大きいこと大きいこと。
(今まで数々の電子ピアノの設置を行なってまいりましたが、「こんなに大きかった?」と驚かれるお客様がほとんどでした。
クラビノーバとアリウスに限らず、電子ピアノを選ぶ際は実際に設置予定の場所で大きさを測っておいた方がイイです。)
クラビノーバは大きいので場所は取りますが、その分安定感がかなりあります。
また、内蔵されているスピーカーがよく響くため音が良いなどの利点もあります。
インテリアとして見てもカッコイイですし。
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まとめると、
ご予算は?
鍵盤タッチにどこまでこだわりますか?
音の好みは?
サイズは?
の質問でどれを優先し、折り合いをつけるかということになるかと思います。
どちらもよくできた電子ピアノですので、
相性の良い方を選んでください!
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